航空券にはいろいろな種類があります。旅行者が利用する一般的なものといえば正規割り引き航空券か格安航空券のいずれかでしょう。航空券についてしっかり覚えておきましょう。
正規割引航空券
正規割り引き航空券(ゾーンPEX運賃)とは、IATA(国際航空運送協会)が決めた運賃をもとに、各航空会社が独自に価格を設定する航空券です。価格帯の下限が「IATAが定めた料金の70%引きまで」と決められています。出発直前まで購入可能なスタンダードなタイプと、決められた期日までに購入すればより安くなる早割タイプがあります。
この航空券は、「JAL悟空」(日本航空)、「エコ割」(全日空)など、各社が個性的な名称で販売しています。
また、インターネットで購入する場合、さらに割り引きとなるWEB割り引きなど航空会社によっていろいろな割り引きサービスを展開しているので、公式サイトにアクセスして情報を入手するといいです。
メリット
・正規割り引き航空券だけに、ピーク時の予約も取りやすく、キャンセル待ちの場合も順位が高い
(キャンセル待ちができないタイプの航空券もあります)
・復路便の予約変更が可能なものがあります(手数料が必要な場合があります)
・ 日本国内主要都市からは追加料金なしか、わずかな追加料金で利用できることが多く、地方在住者の場合、トータルで考えると得なことが多いです。
・便名指定が確実にできます。また、座席を事前に指定できる確率も格安航空券より高いです。
・ 購入が航空会社でも旅行会社でも可能で、どこで買っても価格は同じです。
デメリット
・ほとんどの場合、航空会社のコンピュータ上で航空券を管理する「eチケット」(航空会社のコンピュータ上でチケット内容を管理するタイプで、紙のチケットは不要となる)なので、便利で安全です。
・一部の路線や時期を除き、格安航空券に比べると高いです。
格安航空券
旅行会社が宿泊や送迎など旅行パーツを組み合わせて販売することを前提にしているのが格安航空券です。旅行会社によって価格は違い、航空会社で直接購入することはできません。
メリット
・予約後の購入制限が正規割り引き航空券と比べて緩やかな商品が多いです。
・ 低価格です。
デメリット
・ 出発直前のキャンセル料が高いです。
・ 利用する航空会社の変更や払い戻し、予約内容の変更などが不可能です。低価格な分、制約が多いです。
・事前の座席指定ができない場合が多いです。
・ 子ども料金の設定がないものが多いです。(大人と同額)。
航空券のシーズナリティー
日本において、航空券がもっとも高くなるのは、ゴールデンウイーク、夏休みのお盆、年末年始の時期あたりです。こうした大型連休の期間は、旅行者が集中するため、どのエリアも航空券が高くなります。
シーズナリティによる価格は、かなり細かく設定されているため、1日の出発日をずらすだけで大きく違ってくることもあります。日程を移動することが可能であれば、検討してみる価値は高いです。
また、それが不可能であれば、いくつかの航空会社をあたってみるのも一つの方法です。ピーク時の設定は航空会社によって数日ずれていることもあるからです。
最終更新日:2019/1/30